勇者の星。

ぼくは夜のイシの村をあてどなく歩いた


当然他の民家の扉は閉まっている


狭い村だ
行くところはそんなに多くない


村のシンボルの不思議な木のところに足は向いた


そこにエマがいた


ぽつぽつと思い出話をする


幼い頃
今日と同じようにスカーフを飛ばされて
この木に引っかかってしまったこと


それから勇者の星の言い伝え


遠い昔世界を救った勇者が
星になって見守っている


それがあの赤い勇者の星だという


もしもぼくが本当に勇者の生まれ変わりだとしたら
あの星とどういう関係になるのだろう?


別れ際
エマは泣いていた


エマを泣かせてまで
ぼくは自分の運命というものを
知る旅に出なければならないのだろうか


でも祖父の残した思いを無碍にすることはできない


今生の別れでもあるまいし
自分の運命を知って
またこの村に帰ってこようと思う


エマと母さんと
他のみんなが住むイシの村に


うん
決意はできた


明日は旅立ちだ
遅くなったけれど少し休もう

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ちさち

Author:ちさち
TWガナポリーサーバーで活動しているイスピンのブログ跡地です。
ゲーム内ではカンストしてたぶんそこらへんでぼーっとしてます。

現在はマンガとアニメとゲームの話で更新中。
好きなものについて書いていくつもりです。

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