落ちるなら共に。

グレイグがぼくに剣を向ける


一方マルティナは大勢の兵士に囲まれて危ない


斬り結ぶもグレイグに
崖際に追い詰められるぼく


マルティナの心配してるどころじゃなかった


その時
マルティナが兵士をさばいて叫んだ


「やめなさい グレイグ!」


「ま…まさか マルティナ姫なのか……?」
戸惑い止まるグレイグ


状況が凍った
次の瞬間
ぼくがいた崖の先端が崩れて
なすすべもなく落ちていくぼく


真っ逆さまだ


信じられないことに
遠ざかっていく崖から
ぼくをめがけて
マルティナが飛び込んでくるのが見えた


一緒に落ちていくぼくとマルティナ


16年前
赤子だったぼくを離してしまったトラウマ


今度は離さない


そして
水の中に落ちた

しかしまわりこまれてしまった!

降り出した雨に
16年前もこんな雨だったとマルティナが言う


ふと金属の噛み合う音がして
思わず身構えて警戒する


鎧を着た兵士がいた


デルカダール兵だ!


急いで戻ろう


と祭壇の方へ戻ろうとしたら
先回りされていた


一本道に思えたのにどうして!?


みんなは無事だろうか
兵士たちの会話によると
逃げられたらしい


ぼくらもこっそり逃げよう
と思ったらまた後ろから別の兵士が来て
見つかった!


一本道じゃないの!?
もーわけわからん!


兵士に取り囲まれるものの
マルティナが蹴り倒して逃げる


さっすが!


とりあえず下へ


どうやらグレイグ配下の兵士たちらしいと
彼らの会話から分かる


やっかいな


ウマー!


急に飛び出してきたウマに
びっくりして思わず!


あぶないなあもう!


「デルカダールの将 グレイグ推参!」


ああもうめんどくさい人が来ちゃったよ!

亡き人を思い出す。

光の大樹に還っていく蝶を見て
それぞれがそれぞれの大事な人のことを想う


ロウにとっては
それはやはり娘のエレノアのこと


エレノアはぼくとデルカダール王女を救うため
おとりとなったと
ぽつりと語った


ぼくは
母の手紙をロウに渡した


デルカダール王に追われることになったけれど
巡り巡って今こうしてロウと出会えたのは
きっとエレノアの導きなのだろう


またロウが涙を流す


もう泣かないで
いや存分に泣いたらいいのかな


しばらく 
ひとりにしてあげよう


祭壇から離れ坂を下りていくと
マルティナがいた


エレノアを想って涙ぐんでいた
「これは……恥ずかしいところを
見られたわね。


マルティナの母親は病弱で
生まれてすぐに亡くなったらしい


エレノアはそんなマルティナを気遣って
優しくしてくれたらしい


エレノアの子供が自分の兄弟に思えたくらい
嬉しかったらしい


ふと
雨が降ってきた

鎮魂の儀式。

山の上には
石造りの祭壇があって
そこに焚き木のようなものが置かれていた


儀式はロウのやる通りに
真似ていけばいいらしい


後ろで見守る仲間たち
カミュがマルティナに話しかけていた
「あんた じいさんに 姫って呼ばれてるけど
もしかして あんたは……」


「静かに。儀式が 始まるわ」
マルティナにたしなめられていた


ロウが手に持ったたいまつで
祭壇の焚き木に火をつける


ぼくも真似する


木が燃え
煙が立つ


「人は死なば 皆 命の大樹へと還ってゆく。
あの大樹の葉 1枚 1枚が 人の魂と言われておる。
されど……


魔物によって 非業の死を遂げた者は
未練を残し この世を迷うという……。
そんな魂を救う儀式が この地に伝わっておる。


ロウが厳粛に語る
煙は濃くなりやがて空へと昇っていく


「見よ……。煙の香気に つれられて
光り輝く 蝶たちが やってきおった


幻想的な光景だ


「この蝶を 人の魂と見立て 命の大樹へと送る。
それをもって 死者のなぐさめとするのじゃ


はるか空に浮かぶ命の大樹
そこに向かって光輝く蝶の群れが
河のようにあるいは橋のように
つながっていった


無念の魂は
帰るべき道を見つけられただろうか

おじいちゃんなんだ。

王家の鎮魂の儀式を行って
共に弔ってほしいと頼まれた


城の裏山にある祭壇で行うらしい


以前来た時閉まっていた門が開いていて
そこから山道


ゆっくりとのぼるロウに合わせて
ゆっくりとついていく


仲間と会話しながら


カミュも儀式を手伝ってくれるという


ベロニカには
おじいちゃんが生きていて良かったねと言われた


セーニャは先ほどのロウの手作りのお墓を見て
家族の墓を作るつらさを思いやっていた


シルビアは
デルカダール王がある時から
勇者の捜索に力を注ぎ始めたというウワサを思い出し
裏がありそうネと言っていた


ゆっくり歩いていたら
野ウサギがいた


山を登って儀式というと
神の岩を思い出す


なにか関係があったりするのだろうか


頂上でマルティナが待っていた
日が暮れかけてきた


儀式の支度をしてくれたらしい


儀式はユグノア王家のふたりだけで
行うものらしい


ということは
ロウとぼくのふたり


まだ自分が王家の人間ということに
慣れはしないけど
プロフィール

ちさち

Author:ちさち
TWガナポリーサーバーで活動しているイスピンのブログ跡地です。
ゲーム内ではカンストしてたぶんそこらへんでぼーっとしてます。

現在はマンガとアニメとゲームの話で更新中。
好きなものについて書いていくつもりです。

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